この記事ではマルチサイトついて分かりやすく3分で解説。さらにマルチサイトの種類とそれぞれのメリットデメリットについてご紹介。個人のウェブサイトをマルチサイトにするためのおすすめの方法もご紹介。今の時代個人のウェブサイトも簡単にマルチサイトにできてしまう。
マルチサイトの特徴
マルチサイトは複数のWordpressサイトを1つのサーバー内に作成し管理運営すること。サイトごとに違ったコンセプトを持たせ関連付けることができるので、サイト訪問者を長く引き付けることができる。
またコンセプトは同じにしたままサイトごとの言語を変えることで英語話者、中国語話者など外国語の読者も取り込むことができる。
最近では個人企業のグローバル経営や、複数の特化型サイトを運営するアフェリエイターが増えて生きている。マルチサイトの需要は伸び続けている。
マルチサイトの種類とメリットデメリット
マルチサイトには現在3つの種類がある。
- ccTLD
- サブドメイン
- サブディレクトリ
それぞれの特徴とメリットデメリットをご紹介。
ccTLD方式
例. https://g-wdesign.jp
「Country Code Top Level Domain」の略。URL末尾についている国別のコード(日本は.jp、中国は.cn、ちなみに南極は.aq)を使った方法。現地法人を持っているグローバル企業やこれから海外進出を計画している企業向け。
大手通販サイトAmazonのサイトはこのccTLD方式↓
~メリット~
- サイト訪問者の信頼を得やすい。
- その国に浸透しているサイトというアピールができる。
- サイト訪問者は自国の国別コードのサイトから商品を購入する傾向があるという研究報告がある。
~デメリット~
- 基本的に取得にはその国の現地法人の登録が必要。
- 取得方法も国ごとに異なる。
- ランニングコストも高い。
サブドメイン
例. https://jp.g-wdesign.com
新しく作成した際と(子サイト)のURLには上記のようにトップレベルドメインの独自ドメインの先頭に文字列が追加される。検索エンジンにはサブのサイトは全く別のサイトとして認識される(SEO上不利というわけではない)。
ちなみに楽天系列のサイトはこのサブドメイン方式でマルチサイト化されている。
楽天市場サイトURL↓
楽天トラベルのサイトURL↓
rakuten.co.jp の 前にtravel.が入る。楽天市場とは異なるコンセプトの旅行サイトを作成するためにサブドメインになっている。(www.の部分は最近ではあまり重要視されていない、あっても無くてもいい)
~メリット~
- ドメインごとにサイト解析、評価ができる。
- 異なるコンセプトのサイトを構築、管理することができる。
- 本サイトのブランディング力の向上に効果的。
~デメリット~
- 全くの別サイトになるので管理するサイトをまとめて評価しにくい。
- メインサイトとの差別化が必要になる。
- 独自ドメインを改めて取得する場合は新たにコストがかかる。
サブディレクトリ
例. https://g-wdesign.com/en/
メインサイトの中でさらに別のサイトを作成する方法。サイト自体は同一のものと認識されるので、ドメインパワー(サイトの知名度)がまだついていないサイトのマルチサイト化をする場合におすすめ。メインサイトのジャンルの中でさらにターゲットを絞ったサイトを作成するのにおすすめ。
Adobeの日本語サイトと英語のサイトはこのサブディレクトリ方式。
Adobe英語サイト↓
Adobe日本語サイト↓
英語サイトのトップレベルドメインの中に日本語サイトが存在している。
~メリット~
- ドメインパワーをつけるのにサブドメインよりも効果的。
- 親サイトと子サイトまとめて簡単に管理、評価ができる。
- 低コストで始められる。
~デメリット~
- 重複コンテンツが存在している場合にサイト全体としての評価を下げてしまう可能性がある。
- メインサイトと全く異なるコンセプトのサイトを作成した場合、サイト全体としてコンセプトのずれが生じ専門性が失われる。(検索順位低下につながる)
マルチサイトにするおすすめの方法
これらの特徴から、小規模な企業サイトや個人のサイトをマルチサイト化して運営するにはサブドメインかサブディレクトリがおすすめ。
さらに筆者としては安価で管理がしやすく、ドメインパワー強化につながるサブディレクトリがおすすめ。
簡単安価と言われるものの、MicrosoftやAdobeのなど大企業のサイトもこのサブディレクトリを使ったマルチサイトになっている。個人規模のサイトをマルチサイト化させるのであればこれで十分だ。
マルチサイトにする方法 まとめ
・全く異なるサービスやコンセプトのサイトを作りたい方
→サブドメイン
・低コストでドメインパワーを強化しつつ、同一コンセプトのサイトを作りたい方
→サブディレクトリ
という感じ。自分のサイトの今後の方向性や規模を考えて選べば失敗しない。
→今回管理人はサブディレクトリを使ったマルチサイトの作成に挑戦してみた。